首都圏を走るJRの電車の終電が、30分早まる。2020年9月3日にJR東日本が会見を開き、発表した。
ツイッターでは早速「終電繰り上げ困るなぁ」、「けっこう生活も時間の使い方も変わってくる」などの声が上がっている。
「始発まで仕事」結局帰れない
JR東日本によると、夜間メンテナンスの作業時間の確保のため、終電の時刻を30分程度繰り上げる。金曜夜など電車が混雑しやすい時間帯については、終電前の本数を増やすといった対応を検討しているとのこと。2021年春から実施予定で、詳細は今年10月に発表する。
ツイッターでは、様々な意見が上がっており、「終電繰り上げ」がトレンドワード入りした。中には、日頃終電まで働くいわゆる「ブラック企業」に勤めると称する人の投稿が。
「弊社早起き遅起きの概念ないから、終電繰り上げしてくれたらまじで助かる」と歓喜する人もいる一方で、
「真のブラックは始発まで仕事なので影響なし」 「終電繰り上げでブラック企業の帰りが早くなるかもと考えてる人まだもいるかも知れんが間違いなく寝袋の需要が上がるだけ」 「終電繰り上げで嘆いてるのはブラック企業に勤めてる方々なんだろうなあと思うと胃が痛む」
と、実際には終電時間が早まっても帰宅できない、と指摘する人が多い。
「そもそも終電で帰ること自体、普通じゃない」
広告代理店勤務で、普段から帰宅が終電になることもある20代の女性。電話取材し、終電が早まれば退勤時間も早くなるのでは、と聞くと、
「今でも終電を逃してタクシー帰宅することがしばしばあるので、あまり変わらないかも」
と、浮かない声。仕事は好きだから苦ではないし、タクシー代は会社から支給されるため、金銭面での不満はないそうだ。ただ、
「(終電)繰り上げをきっかけに、社内でももう少し働き方が見直しされればいいなと思う。そもそも終電で帰ること自体、普通じゃない」
同じように「タクシーの需要が増える」と考える人は多い。
ツイッターには「タクシー代出してくれるかな、弊社...」、「終電繰り上げかぁ旦那のタクシー帰りが増えるな」、「タクシー代が増えるなぁ...」などの書き込みがあった。