各分野の有識者を招いて社会問題を語り合う「火鍋チャンネル」。元厚生労働省政策統括官の今別府(いまべっぷ)敏雄さんのゲスト回もいよいよ最終回だ。今回は、メインテーマの少子化問題と密接に関係する社会保障、そして移民問題を取り上げた。
社会保障、とりわけ公的年金について、山本一郎さんは「払われないことはないまでも、自分が思ってる以上に目減りするんじゃないか」「若い人がいなかったら保険ってそもそも持たない仕組みになってるわけじゃないですか。どう考えますか」と今別府さんに迫る。「国がつぶれない限りは、年金は確実に持つ」とあくまでも冷静な今別府さん。そのくらい堅牢な制度が確立されているというのだ。
ただし問題は、「制度はあっても、サービスをする人がいない(足りない)」という点だ。たとえば、介護タクシー。自分が使うエリアに指定業者がいなければ当然、利用はかなわない。「そんな話はいっぱいある」と今別府さん。労働人口が減少していく中で、誰もが十分なサービスを享受するにはどうしたらいいか。そこで、外国からの「移民」を受け入れるかどうか、という議論につながっていく。青山浩さんは「それ(人手不足の問題)を契機に移民が入ってくる」のではないか、と推し量る。
だが、移民は単なる労働力ではない。山本さんは「子どもを産むかもしれないし、病気になるかもしれない。それも含めて、受け入れられる仕組みを考えなかったら、絶対あとで困る」と指摘する。家族の居住地の関係で、3か所の町内会を掛け持つ山本さんは、日本で働く外国人と接する機会も多い。それだけに、彼らの暮らしや権利に関する諸問題を肌で感じていて、「日本人として、外国人も同じように生活してもらいたいからこそ、やらなければいけない役務がいっぱいある」と力を込める。
休日にマイクロバスをチャーターし、外国人の子どもたち数十人をショッピングモールに連れていくこともあるという山本さん。まさに「八面六臂」の活躍で、放っておけばすべての在留外国人の世話係を一人で背負い込んでしまいかねない。そんな山本さんを心配した西原理恵子さんが、「一番大事なのは自分の子どもと奧さん」「地球の裏側の子どもは救えないです。手の届く範囲だけをまず助けてから」と諭す一幕も。続きはYoutube「火鍋チャンネル」で。白熱した議論のクライマックスをお見逃しなく。
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