宅配最大手ヤマトホールディングス(東京都中央区)は、2020年9月16日からセールスドライバーや窓口受付スタッフが着用する制服のデザインを変更する。コンセプトは「働きやすさ」と「環境への配慮」だ。
コーポレートカラーのグリーンを全面的に使用したデザインで、ツイッターでは、「ヤマトさん新しい制服めっちゃいいやん」などと好評だ。
機能性、安全性、快適性を一層向上
話題になっている中で、ツイッターには「制服を定期的に変更するのには、犯罪に利用されるリスクを減らす目的もあるのか」などの書き込みが複数あった。実際はどうなのか。J-CASTトレンドはヤマトホールディングスに制服変更の理由について、取材した。
すると、同社の広報担当者は、「当社における制服変更は制服悪用による犯罪防止を目的としたものではございません」と回答した。ヤマトの今回の新制服については、ツイッターの投稿にあったような見方を否定した。
新しい制服は、従来のものと比較して機能性、安全性、快適性を一層向上するとともに、新たなデザインで着用する社員の誇りの醸成や仕事へのモチベーション向上を図るためだという。
また、制服の変更頻度についても「定期的に変更しているものではありません」とのことだった。
ショートメールによる不在連絡やお届け予定の通知は行っていない
一方で、最近ツイッターにはヤマトなどの配達業者を装い、個人情報を盗もうとする行為が頻発しているとの投稿も。例えば、ヤマト運輸を名乗る人から、住所などの個人情報を聞き出すショートメールが届いた人もいるようだ。
こうした個人情報を盗もうとする詐欺について、広報担当は「当社に限らず宅配会社を名乗る詐欺行為については承知しています」と話した。公式サイト上でも注意喚起を行っており、迷惑メールがEメールまたはショートメールで届き、そこに記載されているURLをクリックすると不正サイトで個人情報を入力させる画面が表示されるといった問い合わせが寄せられているそうだ。
では、配達員から客の個人情報を確認する場合はあるのか。これについては、「番地や部屋番号未記載などによりお届けができない場合はお電話で確認することがあります」とのことだった。しかし、ヤマトではショートメールによる不在連絡やお届け予定の通知は行っていないため、もし届いた場合は注意しよう。
そのうえで、
「不審に思った場合は是非、ご依頼主や品名、伝票番号から心当たりのある荷物かどうかをご確認ください。なお、当社HP『荷物のお問い合わせ』並びにコールセンターにて伝票番号から当社がお預かりしている荷物かどうかをご確認いただけますので、ご利用ください」。
とした。