「葬儀では黒マスク着用」という珍説 葬儀社もびっくり、そして真偽が分かった

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「喪服が黒」に変わったのは昭和の初め

   西田葬儀社の公式ツイッターアカウントはきょう9月1日、「葬儀で黒マスクにする必要はありません。白マスクでご安心ください」と投稿し、「古来からの日本の葬儀の色は白」と説明している。その理由とは。

「白は『悲しみ』や『神聖さ』、『無垢なもの』の象徴です。明治時代以前、喪主は白い裃(かみしも)で葬儀に参列するのが通例でした。ただ昭和初期くらいから欧米式の儀礼文化が入ってきたこと、太平洋戦争の影響で戦没者が増えるに伴って裃の利用頻度も増え、汚れを落とす役割を担う『貸衣装屋』に負担がかかるようになったことから、黒い喪服に変わっていったという経緯があります」(西田さん)

   昭和の始まりは1926年のため、「黒い喪服」文化は比較的新しいと言える。西田さんによると、地方によっては今でも白の裃を葬儀の際に着用する風習があるそうだ。「こういった機会に、ぜひ葬儀にまつわる歴史や文化を知っていただけたら嬉しい」と述べた。

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