早め早めに「より安心」な場所に移す意識を
屋内に駐車していても「完全に安全なところはない」と担当者は訴える。例えばガレージの中でも、窓やシャッターが風で飛ばされる恐れがあるためだ。シャッターは裏側に木材をあてがって支えるとよい。
マンションの地下駐車場に停めている場合も、屋外駐車と同様、浸水の危険性がある。こちらも立体駐車場に移動しておくと、より安心だ。担当者は「自治体が臨時駐車場を用意していない場合、有料でも自主的に立体駐車場へ停めた方がよいと思います」と話した。確かに、車が破損した場合の修理費と比べれば安いだろう。
もし車が洪水で水没した場合、「大体の一般車両保険で補償されますが、等級が一つダウンしてしまいます。修理している間の代車の手配といった手間もかかります」と担当者は警鐘を鳴らした。等級が下がると、保険料が上がるデメリットがある。車が水没したうえに支払いも増えてダブルパンチだ。
「自然災害ではしばしば想定外の事態が起こるので、『こうすれば必ず安全』という方法はありませんが、台風が来てからではなく、早め早めに自動車を『より安心』な場所に移す意識が大切です」(担当者)