自動車の日常点検で「安心つなぐ」 故障や交通事故リスク回避に見ておきたいポイント

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   日本自動車整備振興会連合会(日整連)は2020年9月の1か月間と、地域事情に応じた1か月間、「マイカー点検キャンペーン」(自動車点検整備促進全国キャンペーン)を実施する。今年のスローガンは「ニッポンの 安心つなぐ マイカー点検」だ。

   1986(昭和61)年から毎年実施しており、自動車の適切な点検・整備の実施を促進し、自動車の事故防止を図ることが目的。今日では新型コロナウイルス対策として、他者との接触機会が少ない自動車での移動を選ぶ人も多いだろう。車の状態にしっかりと気を配る機会にしたい。

  • 日整連・マイカー点検キャンペーンのキャラクター、てんけんくん
    日整連・マイカー点検キャンペーンのキャラクター、てんけんくん
  • 日整連・マイカー点検キャンペーンのキャラクター、てんけんくん

15か所チェック「日常点検」は5~10分程度

   道路運送車両法で、自動車の保守管理責任はユーザー自身にあると(自己管理責任)定められている。そのためユーザーは日常点検を含め、定期的な点検や整備を通じて自動車の安全を確保しなければならない。

   日頃問題なく運転しているつもりでも、部品は知らぬ間に摩耗・劣化していることがある。重度の故障による多額の出費や交通事故などのリスクを回避するため、ユーザー自身が手軽にできる点検方法を紹介する。

   日整連の公式サイトで見られる冊子「My Car Hand Book」で紹介されている「日常点検のチェック箇所」を参照しながら、3ステップで全15項目を日常点検を実施してみよう。1回の点検にかかる時間は5~10分程度。手始めに「エンジンルーム」をのぞき、次の5か所をそれぞれ点検する。

(1)ウインド・ウォッシャー液の量
(2)ブレーキ液の量
(3)バッテリー液の量
(4)冷却水の量
(5)エンジン・オイルの量

   エンジンが熱をもっている恐れがあるため、エンジンルームは走行前もしくは走行後しばらくしてから点検するのが望ましい。

日常点検の実施目安「1か月に1回」

   次に車のまわりを見て回り、タイヤの空気圧と溝の深さ、亀裂、損傷および異状な摩耗の有無を確認する。またランプ類の点灯、点滅に異常がないか、レンズに汚れや損傷がないかもあわせて、計4か所をチェック。最後は運転席に座って点検する。見るべき箇所は6つある。

(1)ブレーキ・ペダルの踏みしろおよびブレーキの効き
(2)パーキング・ブレーキ・レバー(ペダル)の引きしろ(踏みしろ)
(3)ウインド・ウォッシャーの噴射状態
(4)ワイパーの拭き取りの状態
(5)エンジンのかかり具合および異音
(6)エンジンの低速および加速の状態

   自家用乗用車の場合、日常点検の実施目安は「1か月に1回」だ。それ以外でも、長距離運転の前や大雨の中での走行・雪道走行の後などにはチェックするのがよい。

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