いま大きな災害が起きたら、あなたは避難所へ行きますか、それとも...。
2020年7月、熊本県をはじめ九州地方では豪雨で甚大な被害が出た。新型コロナウイルスが感染拡大する中での避難となった。しかし、災害発生時、避難所には行かない、と考える人も増えているようだ。
水や非常食よりもマスクに除菌グッズ
ホームセンター事業を手掛けるDCMホールディングス(東京都品川区)は20年7月23日~26日、「コロナ禍における防災アンケート」を実施した。対象者は283人。
新型コロナの影響で、避難所へ行くことへの抵抗感が強まったかとの問いに約7割が「強まった」と回答した。「新型コロナウイルス感染拡大の中で災害が起きた場合、どのような避難行動をしますか」には、「そのまま自宅で待機する」(48%)、「車中泊をする」(10%)、「親戚や知人宅で待機する」(2%)と、合わせて6割が避難所に行かないとの結果だった。
この人たちは、どんな防災グッズ新たに備えようと考えているか。質問に対して、日頃からの備えの有無にかかわらず、「マスク」と「アルコール除菌」のグッズが最も多く、「水」「非常食」「モバイルバッテリー」などの生活必需品を上回った。
J-CASTトレンドは、20代から50代の男女6人に、今、災害が起きたら避難所に行くか、今後準備したいグッズは何かを聞いた。
まず、同居人がいる回答者だ。
40代女性は、「家にペットと高齢者がいるから、自宅がある程度無事で住める状態ならとどまる。コロナの感染が怖いのと、酷暑で避難所にいたら熱中症になりそう」と話す。備えたいグッズはマスクを挙げた。「必要だと思いつつ、今は薬局に普通に売っているからストックしてなくて...」。
30代女性は、「子どもが感染したら怖いので自宅待機」。新型コロナがなければ、避難するだろうとも。家にはすでに食料や水、マスクの備えがあり、買い足す予定はない。
50代男性も「避難しない派」という。
「家の周りに大きな川もないし、人が密集する体育館などに移動して感染するリスクのほうがこわい」
と話した。食料や水の備えは用意したいが、マスクはストックが1箱あるため、それ以上はいらないとした。