2020年8月11日、群馬県伊勢崎市が「最高気温40.1度」を観測し、ことしの全国最高気温を更新した。ツイッターには「40度とか風呂やんけ」、「溶ける」と悲鳴が上がっている。
p> 気象庁の公式サイトによると、最高気温が35度以上の日を「猛暑日」、30度以上の日を「真夏日」、25度以上の日を「夏日」と呼び、40度以上の日を指す語句はないようだ。きょう8月11日は全国各地で猛暑日や真夏日を観測しており、「時事ドットコム」はこの記録的高温の要因を「太平洋高気圧に覆われて晴れる日が続いているほか、上空で大陸からのチベット高気圧の張り出しもあり、暖かい空気に覆われている」と記事で説明している。トップ3を41度台が独占
きょう観測された伊勢崎市の40.1度は、観測史上何位の暑さになるのか。気象庁が、各地点における観測史上1位の値を使って作成している「歴代全国ランキング」を見てみよう。最高気温の順位は以下の通りだ。カッコ内は起日(編注:最大または最小の値が発現した日)。
1 埼玉県 熊谷 41.1(2018年7月23日)
2 岐阜県 美濃 41.0(2018年8月8日)
〃 岐阜県 金山 41.0(2018年8月6日)
〃 高知県 江川崎 41.0(2013年8月12日)
5 岐阜県 多治見 40.9(2007年8月16日)
6 新潟県 中条 40.8(2018年8月23日)
〃 東京都 青梅 40.8(2018年7月23日)
〃 山形県 山形 40.8(1933年7月25日)
9 山梨県 甲府 40.7(2013年8月10日)
10 新潟県 寺泊 40.6(2019年8月15日)
〃 和歌山県 かつらぎ 40.6(1994年8月8日)
〃 静岡県 天竜 40.6(1994年8月4日)
13 山梨県 勝沼 40.5(2013年8月10日)
14 山形県 鼠ケ関 40.4(2019年8月15日)
〃 新潟県 三条 40.4(2018年8月23日)
〃 埼玉県 越谷 40.4(2007年8月16日)
17 新潟県 高田 40.3(2019年8月14日)
〃 愛知県 名古屋 40.3(2018年8月3日)
〃 群馬県 館林 40.3(2007年8月16日)
〃 群馬県 上里見 40.3(1998年7月4日)
〃 愛知県 愛西 40.3(1994年8月5日)
上記によれば、40.1度は少なくとも22位以降になる。ただ群馬県に限ると、舘林と上里見での40.3度が最高で、ほぼそれに匹敵する高温だ。伊勢崎市に絞ってみれば歴代1位の最高気温だ。気象庁の公式サイトにある1976年から2019年の観測データでは、39.8度(07年)が史上最高気温だった。
20年もとうとう40度を超える日が出た。総務省消防庁の公式サイトによると、7月27日~8月2日の全国の熱中症による救急搬送人員(速報値)は3426人。19年7月27日~8月2日の確定値1万5479人と比べれば少なくはあるが、油断はできない。