8月7日は日本バナナ輸入組合が制定した「バナナの日」だ。8と7で「バナナ」と読む語呂合わせに由来する。
2020年8月7日、サントリー公式ツイッターアカウントがバナナの日にちなんで料理のレシピを公開した。なんと、「バナナ一本、卵二つだけでパンケーキができる」というが・・・。
出来上がるのはパンケーキじゃなく「手前の物体だよね?」
「バナナをフォークでつぶした後、全力で卵を混ぜて焼くだけ。そのままでもほんのり甘いけどはちみつをかけてもGOOD!」サントリーのツイートだ。何枚も積み上げられたおいしそうなパンケーキの写真が添えられており、リプライ欄には「小麦粉も無しで?!すごい!」、「作ってみよう」と興味を寄せるユーザーの声が見られる。
ただ、パンケーキといえば小麦粉や卵、砂糖などを混ぜてフライパンで焼いて作るもの。そのため、バナナと卵だけでは「ふわふわなホットケーキは無理っぽいですよね」との指摘も少なくない。写真の左手前、パンケーキの前にある"横長の何か"を指して「ホットケーキの手前にある何かのことでしょうか???」、「間違える人多そうだけど、出来るのってパンケーキ手前の物体だよね?書き方と写真が間違えを呼びそうな気がする」といぶかる人も。
本当に「バナナ一本、卵二つだけでパンケーキができる」のか。試しにレシピ通り作ってみた。
見た目も味もパンケーキというより・・・
用意する物はツイート通り、バナナ一本と卵二つ(写真2)。皮を剥いたバナナをフォークでつぶし、割った卵と混ぜ合わせると写真3のようになった。レシピには「全力で卵を混ぜて」とあったため、泡立て器を使ってさらに混ぜること10分・・・全体的に白っぽくなり、細かな泡も出て来た(写真4)ため、ひとまず「よし」とした。
いよいよフライパンで焼く工程だ。火加減や時間が書かれていないため、ひとまず流し込んで中火で2分、裏返して1分焼いた。生地が薄いので時間を掛けすぎると焦げてしまう。
「バナナ一本、卵二つ」の分量で、大中小3枚のパンケーキ(?)が焼き上がった(写真7)。重ねてみたが、やはりサントリーツイッター写真ほどの厚みはない。はちみつをかけて食べるとバナナの風味が口いっぱいに広がっておいしかったが、見た目も味もパンケーキというより「クレープ」に近い印象だ。卵の混ぜ方が甘かったか。
ただ、調理時間は賞味20分程度しかかからず、家にあるものだけで手軽に作れる魅力はある。「バナナの日」に、少し手を掛けたお菓子を食べたい人には嬉しいレシピだろう。