電子書籍サイト「コミックシーモア」を運営するエヌ・ティ・ティ・ソルマーレ(大阪市中央区)は、2020年7月18日から特設サイトと公式ツイッターでキャンペーン「マンガはあなたを応援します!!#背中を押すマンガのコトバ」を実施している。
新型コロナウイルスを踏まえた「新しい生活様式」がはじまり、新たな暮らしや挑戦に踏み出す人たちにエールを贈ることを目的にしている。
サイトで「#背中を押すマンガのコトバ」を公開中
今回のキャンペーンには講談社、集英社、KADOKAWAなどの大手出版社9社が参加。漫画全68タイトルから、各作品の人気キャラクターが背中を押す言葉を投げかける「名シーン」を選出した。特設サイト上では、その名シーンが「#背中を押すマンガのコトバ」として紹介されている。全部で第3弾まであり、20年8月15日までは第2弾を公開中。第3弾は8月16日から30日に公開予定だ。
特設サイトではその他にも、対象の漫画が5冊まで10%オフになるクーポンの配布や、最大6巻までが無料で読めるキャンペーンも開催している。
さらに、コミックシーモアの公式ツイッターでは、名シーンのセリフを当てるクイズ「#セリフを当てよう!」や、「今ならあのキャラは何と言う?」というお題に対して、ユーザーがセリフを考えて回答する大喜利「#セリフで大喜利!」などのコンテンツを展開中。参加者の中から、抽選で合計300人に1000円分のAmazonギフトコードが当たる企画も用意されている。
コロナ禍における漫画の需要の高まり
キャンペーンの実施に至った理由は、コロナ禍における漫画の需要の高まりにあった。
外出自粛期間中、複数の出版社は、家で過ごす人のために電子書籍ストアで人気作品を無料で公開し、多くの反響を呼んだ。また、総合電子書籍ストア「BookLive!」を運営するBookLive(東京都港区)が20年4月に実施した「在宅の一人時間の過ごし方」調査では、「マンガを読む」が1位だった。
さらに、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレが19年に実施した実験調査では、漫画を読んで笑えば脳がリラックスした状態になったり、感動の涙を流せば交感神経と副交感神経のバランスが整ってストレス解消になるといった結果が得られたという。
同社は、漫画の需要の高まりと、漫画が不安やストレスを和らげ、前向きな気持ちで生活する一助になれば、との思いで今回キャンペーンを開始した。