コロナ禍における漫画の需要の高まり
キャンペーンの実施に至った理由は、コロナ禍における漫画の需要の高まりにあった。
外出自粛期間中、複数の出版社は、家で過ごす人のために電子書籍ストアで人気作品を無料で公開し、多くの反響を呼んだ。また、総合電子書籍ストア「BookLive!」を運営するBookLive(東京都港区)が20年4月に実施した「在宅の一人時間の過ごし方」調査では、「マンガを読む」が1位だった。
さらに、エヌ・ティ・ティ・ソルマーレが19年に実施した実験調査では、漫画を読んで笑えば脳がリラックスした状態になったり、感動の涙を流せば交感神経と副交感神経のバランスが整ってストレス解消になるといった結果が得られたという。
同社は、漫画の需要の高まりと、漫画が不安やストレスを和らげ、前向きな気持ちで生活する一助になれば、との思いで今回キャンペーンを開始した。