住宅メーカーの積水ハウス(大阪市)は2020年8月4日、コロナ後の暮らしをテーマとしたライフスタイル提案を盛り込んだ戸建住宅の新コンセプトモデル「ファミリー スイート おうちプレミアム」(以下、本モデル)を発売した。また、同日には同コンセプトモデルのオンライン記者発表会も行われた。
ターゲットは「ミレニアル世代」
高い耐震性・断熱性と設計自由度、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)にも対応可能な同社の先進技術によって実現した大空間・大開口構造の住宅モデル。鉄骨2階建て住宅では、1階は梁型(天井下がり)が出ずにすっきりとした天井処理が可能な「新ダイナミックビーム」を新たに採用。高い耐震性能を備えつつ、最大スパン7メートル、2階は「ダイナミックルーフ」によって最大スパン10メートルの、柱や壁で遮られることのない大空間リビングが実現できるという。
同社商品開発部の担当者は発表会の中で、大空間リビング「ファミリー スイート」のターゲットを「型にはまらない、自分たちらしい暮らしを望むミレニアル世代」であるとし、特に「若い共働きの家族を想定」していると説明。柱や壁などの仕切りがない大空間を生かし、子どもの成長やライフスタイルの変化などに合わせて自由なスペースの使い方ができるとのことだ。
「『ファミリー スイート』でよく採用されている間取りは、子どもたちに関連したものです。子どもたちが自由に勉強をしたり、おもちゃを出して遊んだりするための空間を計画する人が多い。また、子どもたちが学校に行っている間は遊び場を在宅ワークのスペースとして使うなど、時間差で空間を上手に利用するケースも多いです」