科学の不確かさや発展の歴史
最近、エビデンスに基づく政策立案(EBPM)の重要性が認識され、多くの施策には重要業績評価指標(KPI)が設定されている。指標(数値)の設定は、目標や評価軸を共有して物事を効果的に進めるのに有効だ。また、我々は、日々の生活に関することも、数値での目安が示されないと何となく不安に思うことがある。
しかし、世の中の出来事が全て科学的に解明されているわけではないし、今科学的に明らかなことだけを行っていればよいかというと、そういうわけでもない。無駄に思えるものの中に大事なものが含まれていることや、意思や想いに基づく選択が有効なこともあり得る。
物事に臨むとき、科学的で真摯な姿勢をもつことは大切だ。そしてそのときは、科学の不確かさや人や社会と科学の関わり方の歴史など、科学はどういうものかということも合わせて思い出しておきたい。
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