「新型コロナ」家庭内感染どう予防 家の中でマスク着用も熱中症が心配

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感染より熱中症のリスクの方が高くなる可能性

   しかし、今の時期心配なのが熱中症だ。環境省は、室内でも熱中症は多く発生しており、夜間であっても注意するよう促している。

   まず、マスクを着用した場合に熱中症をどう防ぐか。日本救急医学会や日本感染症学会などが合同で作成した「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた熱中症予防に関する提言」の中で、まとめられている。

   感染予防としてマスクを着けるのであれば、新型コロナウイルスに感染した患者から出た「エアロゾル」(気体中に浮遊する微小な液体、または固体の粒子と周囲の気体の混合体)などを吸い込む可能性がある特殊な状況でなければ、N95などの高機能マスクではなく一般的なマスクを使用すべきだとしている。

   また、マスクを着用すると、普段よりも体への負担が強いため、作業や運動には十分注意し、強い負荷の運動は避けるように、とある。のどが渇いていなくても、こまめな水分補給も重要だ。

   では、熱中症の危険性がある室内でマスク着用は必要なのか。20年6月1日放送の情報番組「news every.」(日本テレビ)内で、日本体育大学大学院教授で救急医学を専門とする横田裕行氏は「家族や同居者の中に感染者がいなければ、家の中ではマスクをする必要はない」との見解を示した。

   特に高齢者はもともと熱中症のリスクが高いため、暑い中、家の中でエアコンを稼働させずにマスクをしていると、感染より熱中症のリスクの方が高くなる可能性があるとのことだった。

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