気象庁は2020年7月31日午前、近畿地方が平年よりも10日ほど遅く「梅雨明けしたと見られる」と発表した。ところが同日午後、近畿地方では各地でゲリラ豪雨が発生。ツイッターには「梅雨明け発表された途端にこれだよ!」などの書き込みが見られた。
ゲリラ豪雨には遭遇したくないが、今年の発生回数予測がすでに出されている。その数、実に2400回――。
昨年比1.4倍、北日本で発生回数増に
ウェザーニュースが発表した、2020年7月から9月にかけて発生するゲリラ豪雨の予想回数は、全国でおよそ2400回とのことだ。数字だけ見ると、相当な回数だ。2019年と比べると1.4倍ほどで、やや多くなる見込み。中でも、湿った空気が流れ込みやすい北日本を中心に発生回数が増えそう。発生のピークは8月上旬との予想だ。
発生回数予想を都道府県別に見てみると、一番多いのが北海道で220回。次に福島県で170回だ。宮城県は120回の予想だが、これは過去5年の平均と比較すると約2.1倍となる。
東京都と大阪府は90回、愛知県では60回の予想。西・東日本では昨年比でやや多いものの、過去5年平均と比べると少ないところが増えそうとのこと。
発生回数が少ないのは、石川県、和歌山県、鳥取県、島根県、高知県などで、10回ほどの予想だ。北海道の220回と比較すると、極めて少ない。
ゲリラ豪雨は、太平洋高気圧が弱まって湿った空気が流れ込む時や、上空の寒気が通過し大気の状態が不安定になる時に発生しやすい現象だ。からっと晴れた暑い日でも、急な天気の変化に備えて、注意が必要となる。