「近大ウナギ」人工ふ化・初期飼育成功から9か月 取材で分かった紆余曲折の歩み

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完全養殖ウナギ目指し「地道に研究を継続」

   ただ、「完全養殖」を目指した研究・飼育は現在も継続しているという。

「2020年1月以降、新たにウナギ仔魚飼育施設の拡充を行いました。2月からは新たにメスの成熟誘起を開始し、4月22日以降4尾のメスから採卵に成功して、新施設での飼育を続けています。7月22日現在は、最も長期飼育しているものがふ化後90日、全長約30ミリメートルに達しており、100尾あまりが生き残っています」

   「これからも地道に研究を継続する」と田中教授。「将来は養殖魚専門料理店『近畿大学水産研究所』で、期間限定・数量限定となるかもしれないが完全養殖ウナギを提供し、一般の人々にも味わってもらえるようにしたい」と目標を語った。

(J-CASTトレンド 福田週人)

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