丁寧な保湿、自分に合うマスク探しを
そもそも健康な皮膚にはバリア機能が備わっており、ばい菌などを侵入させない役割を担っている。しかし、そのバリアが刺激や乾燥によって壊れてしまうと、肌トラブルが生じるのだ。
マスク皮膚炎の対処法はまず、肌のバリアをつくるために丁寧な保湿が重要だと齋藤院長。とくに保護力の大きい「ワセリン」が効果的だ。化粧水も保湿には優れているがすぐに乾燥するため、こまめに塗りなおすなど使い方を工夫すると良い。
人のいない場所ではマスクを外して蒸れを逃す、通気性の良いマスクを選ぶのも手だ。
通気性の点では、最近「冷感マスク」が多く販売されている。一方でツイッターには「冷感マスクのせいで赤くなった」などの書き込みが。
齋藤院長は、「冷感マスクだから」というよりも、そのマスク自体が肌に擦れることなどが大きいのではないか、とした。「例えば、熱冷却シートでもずっとぴったり貼っていると赤くなったりします」。ただ、問題なく使えている人は着用を続けて良いとのこと。
「肌が弱い人はどんな生地でもかぶれてしまう。マスクも何が合うのかは人それぞれで、着けてみないと分かりません」
そのうえで、「自分に合うマスクを探すことが大切」と話した。