緊急事態宣言下で初産経験した女性の物語 家族に頼れずひとりぼっちで

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   新型コロナウイルスの感染再拡大が、東京都だけでなく各地で深刻化してきた。この最中に出産を控える妊婦が2020年7月21日、女性向けウェブ掲示板「ガールズちゃんねる」で不安を吐露した。8月に初産予定で、夫や家族のサポートを必要としていたが「コロナ禍で立ち会いどころか妊婦以外の来院も禁止されている」。一度入院したら退院まで家族に面会できないそうだ。

   J-CASTトレンドは神奈川県在住で、4月下旬に同県内の病院で初産を経験した女性に取材した。緊急事態宣言から間もなくのことで、完全面会謝絶、看護師を介した荷物の受け渡しもできず、「足りない物があっても、なかなか補給しようがなく厳しかった」と語った。

  • コロナ禍で家族の支えなく「1人で出産」(画像はイメージ)
    コロナ禍で家族の支えなく「1人で出産」(画像はイメージ)
  • コロナ禍で家族の支えなく「1人で出産」(画像はイメージ)

家族に会えない!入院時に持ち込むべきものは

   女性がまず話したのは「飲み物を多く持つべきだった」ということだ。1日に2リットルは水分摂取を言われたが、食事の際にコップ1杯ついているだけで、あとは自分で調達しなければならなかった。そのため「水か、ノンカフェインのお茶の2リットルペットボトル数本とコップを入院時に持ち込むのがよいと思う」。

   また病院から「お産セット」として、産じょくショーツ、授乳用ブラジャー、産じょくパッド、おしりふきなど、入院時に必要な衛生用品一式を支給されたが、こちらも「補給できないことを踏まえて、多めに持っておくべきだった」と振り返る。「コロナが不安で、コインランドリーなど他の入院者との共有物を使うのが怖く、洗濯できませんでした。そのためパッドを貼って汚さないよう気を付けながら、同じショーツを2、3日繰り返し履くしかなかった」という。

   加えて、使い捨てマスクを複数備蓄し、入院予定の病室の雰囲気や備品に関する情報を事前に仕入れておくことを勧めた。

孤独で不安、日記を書き看護師に相談

   女性は「精神面」でも厳しい状況に追い込まれた。

「初めてのことなので不安しかないし、心細いけど家族はそばにいない。話し相手がいないと時間が余ってしまい、なぜかはわからないけど悲しくなることが多々ありました」

   克服法は、こうだ。

「個室だったので写真や動画はいっぱい撮りましたし、赤ちゃんの成長の様子や自分の頑張りを残しておくために、日記を細かくつけました。退院後、夫に見せたら『すごくたくさん書いたね!』と喜んで、ほめてくれました。とにかく世の旦那さんには離れている間も奥さんをほめて、励ましてあげてほしい(笑)」

   また、気持ちがふさぐ時は病院の看護師にサポートを求めることが重要だと語る。女性は「聞いてほしいことがあるが、いつならば都合が良いか」と前もって声を掛け、看護師の手が空いている時に相談に乗ってもらったり、マンツーマンで授乳のやり方を教えてもらったりした。「1人で抱え込まずに、頼れるものは何でも頼ることが大切。家族以外の第三者に聞いてもらうと、状況や自分の気持ちを客観視できます」と勧めた。

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