「鍋から目線」で世の中の問題を議論する「火鍋チャンネル」。今回から元厚生労働省政策統括官の今別府(いまべっぷ)敏雄さんをゲストに迎え、再スタートをきった。
火鍋店の元代表、青山浩さんと今別府さんとの出会いは24年前にさかのぼる。当時、官僚を目指していた青山さんが官庁訪問をした際、面接にあたったのが青山さんと同じ灘高OBの今別府さんだったという。
ところが、青山さんは筆記試験で不合格。採用を担当していた今別府さんは、灘高の後輩を積極的に採用していたが、「試験に落ちた人はさすがに採用できなかった」と苦笑する。「24年前の出会いは今日のこの席のためですよ」と言う青山さんの乾杯で、火鍋談義はスタートした。
キーワードは「希望」
この日のテーマは「人口問題」。厚労省時代に今別府さんが取り組んだ課題だ。日本の出生数は山本一郎さんや青山さんが生まれた1973年(210万人)をピークに減少し続け、2019年にはとうとう90万人を割った。
青山さんが、「なぜ子どもをつくらない・つくれない人が増えていると思いますか」と聞くと、「ひと言で言えば『希望』なんですけどね」と今別府さん。火鍋チャンネルでもたびたび話題になるワードで、青山さんも「やっぱり」とうなずく。
今別府さんが担当した「厚生労働白書」のテーマは、まさに「人口減少社会を考える」(平成27年度版)だった。その中で鍵となるのが「希望出生率」だ。子どもが欲しい人の希望がかなった場合に見込める出生率のことで、既婚率や未婚率などに、理想の子どもの人数を掛け合わせて算出すると「1.8」となる。「人口を維持していくには希望出生率を上げなきゃいけない。だから希望が必要だと。(白書は)そういう結論だった」と今別府さん。
では、その「希望」が持てないのはなぜなのか。この後の西原さんと今別府さんとの会話が面白い。女手一つで2人の子どもを私立大学に通わせている「当事者」たる西原さんと、「大所高所」から人口問題を俯瞰する今別府さん。議論はかみ合うのか......? 続きはYoutube「火鍋チャンネル」で!
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