2020年7月23日から4連休がスタートする。しかし、新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、不安は高まる一方だ。政府は、7月22日から全国一律で始める予定だった観光支援策「Go Toトラベルキャンペーン」(以下、Go To)の割引対象から、東京都発着の旅行を除外した。
せっかくの連休、東京をはじめ首都圏の在住者は何をして過ごす予定か。声を拾った。
コロナ感染拡大で旅行も帰省もせず
ぐるなび(東京都千代田区)が20年7月9日~12日に全国の男女1000人に実施した4連休の過ごし方の調査によると、39.8%が「自宅で過ごす」。遠方の国内旅行に行くと答えたのはわずか7%だった。
J-CASTトレンドは、東京都をはじめとする首都圏在住の20代から40代の男女13人に、4連休の過ごし方を聞いた。13人中、旅行目的で遠方に行く人はいなかった。
主に自宅で過ごすという人が9人だった。都内在住の40代女性は、「家族で近場に外食に行って、あとは家にいます。コロナが怖いので」と話した。
20代女性2人も「外出する予定は特にありません。家で新しいゲームをしたり、あまり読めていない技術書の本を読んで勉強しようと思います」(千葉県在住)、「ゲームしたりインターネットしたり本を読んだり」(同)と、それぞれ自宅で過ごす。
「帰省したかった」。こう漏らす都内在住の20代の男性は「東北の実家に帰りたかったが、さすがにできませんでした」。また、「2泊くらい、東京にいる友達の家に泊まる予定」と話したのは中国出身の女性。本当は帰国したかったが、かなわなかった。
「東京だけ腫物扱いというか」
都内在住者は、「Go To」についてどう感じているか。
連休は法事で宮崎県へ行く都内在住の女性。しかし、状況的にもあまり出かけられないだろう、と話し「せっかくなので思いきり宮崎を楽しみたかった」と落胆した様子だ。
「Go To」については「(除外の)発表があってから、『東京都だけか』と衝撃を受けた」という。キャンペーン期間に友人との旅行を計画していたそうで、余計にショックだと続けた。
「東京だけ腫物扱いというか、実際そうなんだろうけど、ちょっと寂しい」
もともと4連休で山梨県に旅行に行く予定だった都内在住の女性は、新型コロナの感染拡大を受けて予定をキャンセルした。連休は友人と都内のホテルに宿泊し、誕生日会を開くと話した。しかし、「Go To」についてはもともと利用する予定はなかった。山梨旅行はコロナ感染拡大前から計画していたもの。「感染状況を考えると、いま旅行に行っても楽しめないかな」とした。
「Go To」が東京除外になったことは、「東京だけ外すくらいなら中止にしてほしい。せめてもう少し時期を遅らせるとか...」との意見だ。