新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクは一時、日本全国の店から消えた。その後数か月を経て、今日ではドラッグストアや大手スーパー、コンビニエンスストアで買えるようになった。
メーカーは、今では使い捨ての不織布マスクのみならず、布マスクや夏向けの冷感マスクなどを開発・販売している。選択の幅が広がった現在、消費者はどんなマスクを、どんな理由で着けているのか。
「布マスクは手作り」が圧倒的多数
J-CASTトレンドでは、2020年7月16日~17日に公式ツイッターで、マスクは「布派か使い捨て派か」アンケート調査を実施した。61人が回答し、最も多かったのは布派で、27人。
理由として多く挙がったのが、肌への負担の少なさとコストパフォーマンスの高さだ。
「触感が優しく、安心感がある」 「使い捨てをずっと買い続けることを考えたら布マスクを買って使いまわしたほうが安いから」
中でも、自作した布マスクを着用している人が目立った。「コストの事を考えて手作りです」、「手拭いやハンカチ、端切れを使いました。政府から届いたガーゼマスクを解いて、プリーツマスクに仕立てました」、「マスク不足のときにサラシを1反買ってきて自分で作った」などだ。
使い捨て派は18人。「お手軽で衛生的なので」、「どうしても面倒(さ)から使い捨てを優先して使ってしまう」との理由が多かった。
「使い捨ての方が使い勝手や見栄えがよい(見栄えはアベノマスクでそう思うようになった)」という人もいた。
場所によって使い分ける人たち
残りの16人は、状況によって使い分けていると答えた。とくに、職場や長時間の外出時、医療機関を訪れる際は使い捨てマスクを着用する人が多い。
「不特定多数と接触する屋外は不織布マスク。家にいる時や人が少ない場所は洗って使える布マスク」 「病院や人が多いスーパーなどに行く時は不織布の使い捨てマスク。家にいる時や人が少ない場所ではガーゼの手作りマスク」 「普段遣いは布派。病院は使い捨て」
「使い捨ての方が楽だけど、またマスクが手に入りにくい状態にいつなるか不安なので、接触が少ない時には洗えるマスクです」や、介護の職場では使い捨てだが「数十分~数時間の外出で不織布は勿体ない」との理由で普段は布マスクを使う人も。
今も使い捨てマスクの販売価格が高いことや、今後またマスク不足になった場合を考えると、気軽にどんどん使えないようだ。
新型コロナウイルスが流行する以前は使い捨てマスクが一般的だったが、数か月経ち、その状況も大きく変化したことが調査から見えた。