豪雨や台風で自宅が浸水、トイレが使えない あなたはどうしますか【前編】

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避難所となる公立小中学校のトイレは和便器が多い

――トイレットペーパーは、仮に避難するとなったら持って行った方がよいですか。

加藤 災害時は基本的に物資が不足しますので、持参をおすすめします。自宅での備蓄に関しては、自分が1回あたりにどのくらいの長さを必要なのかを測ってみるとよいです。クルクルっと巻き取ったら、使う前に一旦伸ばして測るという意味です。その長さをもとに1か月でどのくらい使用するのかを計算してみましょう。具体的な必要量がわかると、不安を減らせます。

――足腰が弱く、一般的なトイレの使用が難しい高齢者用の特別な携帯トイレはありますか。またこうした人のために、事前に用意しておくと便利なグッズはありますか。

加藤 指定避難所となる公立小中学校のトイレは、和便器が多いと考えられます。自分が避難する場所には洋便器、手すり、車椅子で入れるトイレがあるのかどうかを、平時に確認しておくと安心です。
和便器を洋便器化する災害用トイレのことを「簡易トイレ」と言います。和便器ばかりの避難所の場合、簡易トイレを備えておくことが必要です。組み立て型のトイレ個室があれば、トイレ個室そのものが不足した時、あらたにトイレ空間を設けることができます。 また、感染症の症状がある場合は専用のトイレが必要になります。そういったときにも簡易トイレは役に立ちます。

(後編に続く)

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