香港ディズニーランドが2020年7月15日から再び休園となる。米ウォルト・ディズニーが13日に発表した。香港では新型コロナウイルスの感染が拡大傾向にあり、香港政府からの要請を受けての判断だという。
日本のディズニーファンは、東京の「ランドとシーは大丈夫か」と心配する声が相次いでいる。
営業再開から1か月足らずで
「日本のディズニーが再び休業しないよう願う。願うことしか出来ない」 「絶対ディズニー行くからそれまで頼むから休業しないで」
ツイッターには、複数のディズニーファンからの悲痛な叫びが書き込まれている。東京ディズニーランド(TDL)と東京ディズニーシー(TDS)は、20年7月1日から営業を再開したばかりだ。実は香港ディズニーランドも、6月18日に営業再開を果たしたものの、1か月も経たずに再休業に追い込まれた。
一方で、「日本のディズニー今この状況で開園続けてて大丈夫かしら...」と国内の新型コロナの感染拡大を懸念する投稿もある。
ディズニーファンの女性に聞くと、「日本の営業再開は嬉しい。でも、正直最近の(日本の)状況を考えると、ディズニーを含めて少し自粛したほうがいいのではないか」と話した。香港のディズニーランド休業も、「したほうがいい」と賛成する。一方で「パレードやグリーティングなどのイベントがなくなると、ちょっと物足りない気持ちになる」とこぼした。
アトラクションの稼働状況で日本と香港に違い
香港ディズニーランドでは6月18日の営業再開後、香港政府の指導のもと、新型コロナの感染防止策を徹底していた。もちろんTDLとTDSも日本政府の指導に沿っている。日本と香港で共通していたのは、入園者数の制限、行列の際やレストラン、アトラクション、その他施設内でのソーシャルディスタンスの確保、清掃回数や消毒頻度を増やすなどだ。また、来園者には検温、マスク着用の協力などを求めていた。
ただ、アトラクションの稼働状況には違いが見られた。香港ディズニーランドでは、再開と同時に全ての乗り物を稼働させたが、TDLとTDSでは、再開後も一部の乗り物・施設を休止している。例えばTDLでは、丸太のいかだに複数人が乗って冒険する「トムソーヤ島いかだ」や「ミニーの家」、「トゥーンパーク」が、TDSでは、小型潜水艇に乗って海底を冒険する「海底2万マイル」や「アリエルのプレイグラウンド」が、これにあたる。
東京ディズニーリゾートは20年7月10日、公式サイトで21年3月25日までに予定していたスペシャルイベント・プログラムを中止すると発表した。