上皇さま「ハゼ新種」発見報道 生物分野に水問題、皇族方の多様な研究成果

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   上皇さまが南日本に生息するオキナワハゼ属の新種を発見されたと、読売新聞が2020年7月14日に報じた。

   記事によると上皇さまによる新種発見は9種目で、03年以来17年ぶり。宮内庁のウェブサイトには「日本魚類学会の会員として、昭和38年から現在までに29編の論文を同学会誌にご発表になっています。その他、(中略)4編の論文を併せて,33編の論文をご発表」とある。

  • 上皇さまと上皇后さま(写真は退位前の2019年1月2日、一般参賀に臨まれた際に撮影)
    上皇さまと上皇后さま(写真は退位前の2019年1月2日、一般参賀に臨まれた際に撮影)
  • 上皇さまと上皇后さま(写真は退位前の2019年1月2日、一般参賀に臨まれた際に撮影)

秋篠宮さまはタイ、ラオス、中国雲南省で実地調査

   ハゼ研究者として知られる上皇さま。論文以外にも「小学館の図鑑Z 日本魚類館」(平成30年・ハゼ科チチブ属のシマハゼ類とチチブ類の項目)の執筆も担当している。

上皇さまだけでなく、皇族方はさまざまな分野で優れた研究実績を残している。

   秋篠宮さまは、上皇さまと同じ生物の分野だ。人とそれ以外の「生き物」との関係に強い関心を持ち、研究をしている。生き物をめぐる豊かな智と情報の発掘を目指す「生き物文化誌学会」立ち上げへの参加をはじめ、「欧州家禽図鑑」、「鶏と人―民族生物学の視点から」、「ナマズの博覧誌」の刊行に携わってきた(宮内庁サイトより)。神奈川県にある新江ノ島水族館の公式サイトには、以下の紹介文が掲載されている。

「タイ、ラオス、中国雲南省などに足を運ばれ、調査活動に従事されました。メコン河の固有種である世界最大級の『プラー・ブック』とよばれるオオナマズをはじめ、ナマズをめぐる漁業や食文化、説話、保護などについて、幅広く研究してこられました」

   同サイトには、昭和天皇が1929(昭和4)年から始めたヒドロ虫類の研究に関する記述もある。

「採集は葉山御用邸付近の相模湾の浅瀬と沖合いで行われ、(中略)採集にはヒドロ虫類が磯や海底の岩に付着する生物であるため、水深300mまでの海底ドレッジを使いました。陛下ご自身で調べられたヒドロ虫類の御著書は9冊です」
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