新型コロナウイルスの影響による外出自粛で、夫婦の家事の役割に変化が起きたようだ。
家庭用品などを手掛けるクレハ(東京都中央区)は、「共働き夫婦の家事シェア事情」に関する調査を実施し、2020年7月3日に結果を公表した。対象者は、政府の緊急事態宣言発令後に在宅勤務となった共働きの20~40代の夫婦男女200人ずつ、計400人だ。
家事分担で夫はゴミ出し、妻は食事の準備
日頃、どんな家事を夫婦で担当しているか。夫が行っている項目では「ゴミ出し」(57.5%)、「浴室の掃除」(47.8%)、「食事の片付け」(28.8%)が多かった。一方で、妻のトップ3は「料理・食事のしたく」(84.3%)、「アイロンがけ」(61.8%)、「洗濯・干す」(59.8%)だった。
在宅勤務等で「夫が家事・育児をする機会が増えましたか」という質問には、68.1%の家庭で「増えた、少し増えた」との回答に。する・してもらう内容のトップ3は「子供と遊ぶ(58.8%)」、「料理・食事のしたく(44.5%)」、「食料品・日用品の買い出し(41.9%)」だった。
J-CASTトレンドは、共働きの既婚者6人に、自粛期間を経て夫婦で家事の役割に変化があったかを取材した。内訳は女性4人、男性2人。
日頃、家事のことはほとんど妻に任せているという男性は、自粛期間も役割はあまり変わらなかったと明かした。
「洗濯、食事作りは基本妻が。自分はゴミ出し、たまに風呂洗いと食器洗いをしていました」
もう一人の男性は、「家にいる時間が増え、料理をするようになった」。これまで包丁すら握ったことがなかったが、ランチに親子丼などを作るようになり、妻を喜ばせたという。