熊本県を中心とした九州地方南部は、2020年7月4日以降記録的な大雨が降り続き、甚大な被害が出ている。7月6日には福岡県、長崎県、佐賀県に「大雨特別警報」が出され、九州各地での被害拡大が懸念される。
ツイッターには、河川の氾濫や洪水で道路が冠水している様子を写した画像が投稿されている。こうした事態に遭遇した時、注意したいのが側溝だ。道路との境目がわからず足を踏み入れて落下してしまう危険が潜む。
棒などを持って足下を確かめながら移動を
総務省消防庁は公式サイト上で、防災・危機管理について学習できる一般向けコンテンツ「防災・危機管理eカレッジ」を公開している。同コンテンツ内に掲載されている「風水害から生き延びる!」では、1998年9月の高知市での豪雨や2018年7月の西日本豪雨を例に、急激な雨水の流入によってふたがはずれたマンホールへの転落や、側溝で倒れて亡くなった人がいると説明している。
避難の際にこうした場所を徒歩移動せざるを得ない場合、対策として、棒などを持って足下を確かめながら行動することを推奨している。
「政府広報オンライン」にある「暮らしに役立つ情報」2018年6月12日付資料「河川の氾濫や高潮など、水害からあなたの地域を守る、『水防』」でも、豪雨による浸水や冠水についての注意点および対策をまとめている。
避難経路の途中に、浸水する可能性のある道路などがないかを事前に確認しておくほか、避難場所への移動は道路の冠水が始まる前に行うことが対策の基本であるとしている。