「鬼滅の刃」21巻「高額転売」手を出さないで 首都圏書店「購入制限」数も十分

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   漫画「鬼滅の刃」のコミックス第21巻が2020年7月3日、発売された。高い人気だけに、早速「転売」問題がファンをざわつかせている。フリマアプリ「メルカリ」上ではこの日午前から、複数の出品を確認した。

   通常版(税抜440円)と、全32種のキャラクターシールがついてくる特装版(同・1200円)があるが、記者が見た限り、例えば通常版が890円、特装版は1850円で売られていた。

  • 画像は集英社の「鬼滅の刃」公式サイトのスクリーンショット
    画像は集英社の「鬼滅の刃」公式サイトのスクリーンショット
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コミックコーナーに置かず「レジで販売」

   ツイッターには定価を大幅に上回る「高額転売」を指摘する声や、「通常版も特装版も普通に本屋さんで買えるよ!転売ヤーから買っちゃだめ」と注意を促す投稿が相次いでいる。

   コミックスを購入したツイッターユーザーの中には、書店の「転売対策」と言える対応を紹介する人も。「一人3冊までのお買い上げってなってた」、「鬼滅がレジの奥にあって店員さんに言って買うシステムだった 転売対策かな」などだ。記者はこれまで書店で同様の販売方法を見たことがない。7月3日午後、東京や神奈川の書店や、書籍を扱う雑貨屋を回った。

   まず東京都千代田区の書店。コミックスコーナーには「鬼滅の刃」20巻までしか置いていない。21巻は「レジで販売しています」との張り紙があった。神奈川県川崎市の書店でも同様の対応を取っており、在庫状況を聞くと「十分あります」との答えだった。

   続いて東京・新宿駅周辺の店舗を回った。ある大型書店は店舗前に「鬼滅の刃」21巻がずらりと並んだブースを設置しており、購入冊数制限はなし。記者が見た限り優に100冊以上は山積みされていたうえ、客が購入したそばから店員が都度新しい商品を追加していた。駅ビル内に入っている書店も同様で、販売コーナーに50冊以上陳列されていた。両店舗、しばらく立ち止まって様子を見たが複数冊購入する客はいなかった。

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