新型コロナウイルスの対策として1人あたりに10万円を配る「特別定額給付金」。使い道は決まっているだろうか。
CyberOwl(東京都渋谷区)が運営する、マネー情報のメディア「マネ会」は、給付金の使い道に関する調査の結果を2020年6月26日、公表した。対象者は家計を管理している全国の既婚女性370人で、10万円の使い道は妻に握られている実態が明らかになった。
「夫に全額」は少数派
「給付金10万円を旦那に渡すか」。この質問に対し、45%が「渡さない」と回答した。半数近くの夫が1円も自由に使えないという結果だ。次に「一部渡す」(29%)と続き、「全額渡す」と回答したのは26%だった。
「一部渡す」と回答した中で、半額の「5万円」が34%と最多で、平均金額は3万6700円だった。給付金を夫に渡さない理由としては「貯金に回したいから」(35%)、「生活費に回したいから」(29%)が多く挙がった。
J-CASTトレンドでは、既婚者7人(女性6人、男性1人)に給付金の使い道について話を聞いた。女性の中で「夫に全額」と回答したのは1人だった。
「夫の分の10万円は自由に使ってもらってOKと思っています」と話す女性は、日頃から財布は夫と別々で管理している。子どもの分は子ども用口座に貯金し、自分が手にした10万円は新型コロナの状況が落ち着いたときの帰省費用にでも、と明かした。
2人の子をもつ女性は、「夫の分も含めて全額を学費にあてる」と答えた。
もう一人、子ども2人の女性は、すでに家族の口座に4人分振り込まれたとのこと。夫は新しいコンピューターなどを欲しがっているが、購入を許可するかは検討中だとした。「なにせ子どもがいるので、好き勝手に使えない。今後のことを考えて貯金をするか、うーん...」と悩んでいる様子だ。