「電気の通しやすさとは無関係に」落ちる
落雷による死傷者数が減ってはいるが、警戒は必要だ。では落雷の人体への影響について主に(1)心肺停止、(2)火傷、(3)意識障害、(4)鼓膜穿孔(こまくせんこう)、の4症状を紹介している。特に(4)は電流の直接作用だけでなく、間接的な爆風または熱傷などが原因として挙げられており、必ずしも「雷が直撃しなければ大丈夫」というわけではないようだ。
「雷(らい)ぶらり」では、落雷からどう身を守ればよいか。屋内の場合は「基本的に安全」と説明があるが、電気器具や壁・柱などから1メートル以上離れると安心だ。また水道管や排水管などを伝わって雷の高電圧が侵入してくる恐れがあるため、落雷時の入浴は避ける。
屋外にいる時は「安全な建物や乗り物の内部に避難」するのが基本。難しい場合は、高い場所からは移動し、木の付近は避けたうえで「耳をふさぎ、足を閉じてしゃがむ」のが望ましい。その根拠として雷に「電気の通しやすさとは無関係に地面からの突出物に目がけて落ちる」性質があることが示されている。