「100日後に死ぬワニカフェ」休業から2か月 現地を訪れた記者は悲しくなった

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「そんなのがあったんですか?」

   池袋駅東口を出て歩くこと数分。インターネットで調べた通り、赤と黒の塗り壁の「それらしき」ビルが見えた。近付いてみると、看板などは一切出ていない。カフェはもともと地下1階で営業しており、表にワニカフェの看板が掲げられていたはずだ。

   地下に続く階段を下りて、ワニカフェのあった扉の前へ。真っ赤な扉は閉め切られていた。人の気配もない。何もなかった。

   カフェの開催期間は5月17日までとすでに終了しているため、閉鎖されていてもおかしくはない。そのことが更新されないまま、看板も撤去されてしまったのだろうか。30分ほどその場で観察をしたが、関係者らしき人は出てこなかった。

   同ビルから出てきた別のテナントの男性2人に、「ワニカフェ」についてたずねた。

「そんなのがあったんですか?あー、ちょっと、分からないです」
「知らないですけど、もう無くなっちゃったんじゃないですかね」

と、存在すら知らないようだった。

   カフェがあった扉の前に、空っぽのごみ箱が転がっていた光景が悲し気だった。

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