新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、数々の有名企業がマスクの開発、販売に乗り出した。一部メーカーのマスクは、発売即売り切れたケースも。
三陽商会、AOKI、ミズノの3社はいずれも、初回の販売ですぐに完売した。人気のマスク、その後の販売状況を調べた。
当選した人のみが店舗で購入可能
アパレルメーカーの三陽商会(東京都新宿区)は、洗って繰り返し使える「布製マスク」を2020年5月29日正午に公式オンラインストアで発売した。直後から注文が殺到し、わずか1時間で完売となった。
同社は、20年6月18日正午にオリジナルの「布製マスク」第2弾を発売する。前回と同様に洗って繰り返し使え、「立体裁断」で顔が包み込まれるような設計が特徴だ。マスクの表地には、洋服に使われる色や柄がデザインされ、裏地には抗菌防臭のダブルガーゼを使用している。1枚990円(税込)。数量限定となる。
紳士服チェーンを展開するAOKI(横浜市)は、夏向けのマスク「ダブル抗菌・洗えるクールマスク」を6月15日から3回に分けて抽選販売する。同商品は、6月8日に公式オンラインショップで先行予約販売を実施したが、好評につき追加販売が決まった。通気性が高く蒸れにくい仕様で、UVカット加工が施されている。AOKIウェブサイトから抽選に応募し、当選した人のみが店舗で購入し、受け取れる。
AOKIは5月にもマスク「抗菌・洗えるマスク」を販売したが、あっという間に売り切れていた。今回のマスクは「夏用」だけに、手に入れたい人もさらに増えるかもしれない。
アクセス集中しすぎて販売見送り
一方で、人気のあまり「お詫び文」を掲載することになった企業も。
スポーツ用品メーカーのミズノ(大阪市)は、水着素材のマスク「マウスカバー」の予約を20年5月15日に開始したところ、2万枚が即完売した。これを受けて、5月28日に再び5万枚のマスクを販売する予定だったが、当日には予想を大幅に上回るアクセスが集中。ページが開かない、申し込みが出来ないなど、利用できない状況が発生したため、受付をしばらく停止する事態になった。
6月11日現在も、公式サイトにはお詫びの文章が掲載されたまま。問題調査とサーバーメンテナンスを実施し、今後の見通しがたち次第、公式サイトやツイッターなどで改めて案内する、としている。