「あらゆるコンビニでトイレ使用禁止なのでかなり辛い」。全国で緊急事態宣言が解除されて2週間が経つが、こうした声がツイッターに投じられている。
2020年6月9日のツイートに絞っても、「コロナのせいでコンビニのトイレが使用禁止になった所が多くて本当に困る」など複数の訴えが見つかる。新型コロナウイルスの影響はあるのか。セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンのコンビニ大手3社に現状を取材した。
セブン-イレブン「使用を禁ずる理由がない」
セブン-イレブン・ジャパン広報は「本部として、トイレの使用を禁止したということはありません。使用を禁ずる理由がないので」と回答した。ただ2万ある加盟店の中で、「店が独自にトイレ使用禁止の判断をした可能性はある」とも。実際にJ-CASTトレンド記者が自宅近くのセブン-イレブン2店舗を訪れたところ、どちらも自由に使用できた。利用に際して店員に声をかける必要もなかった。
ファミリーマート広報も「全店舗の状況を把握しきれていませんが、現在トイレの使用禁止はしていません」と話す。4月上旬、新型コロナウイルス対策としてごく短期間、トイレの利用を制限したが「利用者からの要望があり、すぐに緩和した」。その間も「トイレを貸してほしい」と声をかけられた場合は店舗が個々に判断し、使用を許可していたという。
J-CASTトレンド記者が自宅近くのファミリーマートへ足を運ぶと、「利用前にスタッフへお声がけください」との案内があり、使用もできた。広報担当によると、特に駅前や公園前に立地するコンビニでは、トイレが混雑したり、行列ができたりしないよう「密を避ける目的で事前の声かけをお願いしている場合がある」という。
ローソン「本部として使用禁止を推奨」も緊急時は許可
ローソンは、ゴールデンウイークに入る4月28日から「本部としてトイレの使用禁止を推奨した」と広報が回答した。利用者と従業員の安全を最優先するための対策だったが、その間も「ドライバーや、緊急の場合などは、従業員に声を掛けてもらえれば使用可能とさせていただきました」。そのほか、幹線道路沿いや郊外など周辺のトイレ事情によっては加盟店の判断で使用を継続した店舗もあった。
各都道府県の緊急事態宣言解除に伴って該当地域の「トイレ使用禁止推奨」も解除しており、現在はローソンの大半の店舗でトイレを利用できる。ただ立地や来店人数などの状況から、店の判断で引き続き「使用休止」としているところもあるとの話だ。利用する場合は「事前に店員へ声を掛け」、感染予防のため「使用後は手を洗う」よう呼びかけているという。