アイドルグループ「HKT48」が初の「オンライン握手会」を2020年9月頃に開催予定だという。HKT48の運営を統括するSproot(東京都港区)が6月8日、LINEと共同でオンライン握手会システムを導入すると発表したのだ。ファンとメンバーが、1対1のビデオトークを楽しめる。
ツイッターのトレンドワードには「オンライン握手会」がランクインし、賛否両論が書き込まれている。今後はインターネット上でだけ「会いに行けるアイドル」に変わるのか。
「生で見るだけで満足」だから、会いたい
記者は編集部内で、アイドルファンの同僚数人に所感を尋ねた。HKT48やAKB48の握手会に参加経験がある40代男性記者はオンライン握手会について「握手の仕方一つとっても、アイドルたちの人柄がにじみ出るので『生で会えること』の魅力には代え難いが、何もしないよりいい」と感じている。
「これまでの握手会だと、待機列に並んでいる間に『どんなことを話そう』、『どんどん迫ってくるな』と思うわけですが、オンラインだとそれがどう変わるのか興味深い。またAKB48グループが5月に配信した、自宅から握手会に参加できる『おうちで握手会』動画はファン全体に向けてのものでしたが、オンライン握手会は1対1でやりとりできます。一度参加してみたいですね」
20代女性は「状況が状況なので、仕方がない妥協策だとは思いますが...アイドルとオンラインでコミュニケーションを取るというのはやはり少し違和感がある」と話す。
「触れなくても、会話できなくても、生で見るだけで満足です。オンラインで握手会をするより、しっかりと対策を取って2メートル、5メートル以上離れて生で会う方が望ましいです」
別の20代女性は、「握手会は数秒のために何時間も並ぶのが嫌で参加していないので、オンラインでアイドルと交流できるなら嬉しいし良いなと思う。ちょっと面白そうだなと興味をもったところです」と歓迎した。