「満員電車」を可能な限り作らない努力
小田急電鉄はどうか。広報に取材すると、「ロマンスカーなどの特急車両は換気機能付きの空調設備があるが、通勤車両は一部を除いてありません。そのため窓を開けた状態で出庫しています」。多くの通勤車両は、窓開けや駅到着時の扉開閉による換気がメインだ。地上を長く走るため、悪天候が多い梅雨時期の対応についても「頭を悩ませている」。気温も上昇していくため「エアコンと窓開けの両立で室内温度の調整と換気を図っていくかもしれない」と語る。
理研の調査結果については「確認していないため、現状では何も言えない」。ただ全ての乗客がより安全かつ快適に過ごせるよう、今後も換気に関する施策を改善していきたいと話した。
まず「満員電車」を可能な限り作らないよう努力しているという。駅のラッシュ時間帯利用状況を伝えたり、公式スマートフォンアプリ「小田急アプリ」で、小田急線各駅の改札口付近のリアルタイム映像を配信したりすることで、乗客にオフピーク通勤の協力を呼びかける。