「フクヒロ」の愛称で知られる、バドミントン女子ダブルスの福島由紀選手・廣田彩花選手ペアが、岐阜県のバドミントンチーム「丸杉Bluvic」に移籍した。2020年6月4日、オンラインで入団会見を行った。
会見には福島・廣田両選手、丸杉社長の杉山忠国氏、司会として元ラグビー日本代表の山田章仁さんが出席。フクヒロペアが、東京オリンピックについての意気込みを語った。
廣田「カバーしてもらえる」福島「カバーします!」
2020年3月に行われたバドミントンの全英オープンで初優勝を果たした実力派の2人。3月現在、女子ダブルスの世界ランキングは2位、東京五輪出場を目指す日本のペアのなかで最有力候補といわれている。
しかし、新型コロナウイルスの影響で五輪開催は2021年に延期。しかも、2人がこれまで所属していたチームが経営破綻するなど、状況が一変した。そんな中で丸杉は福島選手、廣田選手をはじめ監督、コーチなど総勢16人を新たに迎え入れた。同社にはすでにS/Jリーグ2部に所属するバドミントンチームがあるが、新たにチーム「ブルビック」を発足。福島選手らはここに加わる。
移籍にあたり福島選手は「入社をチャンスととらえてメダル獲得目指して再スタートしたい」、廣田選手は「五輪が1年後に開催されるか不安もあるが、頑張っていきたい」と、それぞれ意気込みを語った。
司会を務めた山田さんは、もともとフクヒロペアのファンで、司会担当を直訴したという。明るく軽快な進行に、最初は緊張した様子だった2人も会見が進むにつれて次第に笑顔が見られるようになった。
パネルディスカッションでは「互いにプレーで頼っているところは」と山田さんから質問が。廣田選手は「私が(コート内で)前に突っ込んでもカバーしてもらえる安心感がありますね」と話し、福島選手は「カバーだけはしっかりします!」と笑って返した。