気温が上がり、例年ならそろそろプールの季節だ。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、水泳の授業を中止する学校が出て来ている。
日本スイミングクラブ協会は「スイミングクラブにおける新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドライン」で「プール施設内は感染防止に優れた環境」としており、その根拠として「湿度や次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌消毒の徹底した管理」を挙げている。しかしツイッターには、更衣室やスイミングスクールの送迎バス内などにおける他人との密な接触が不安で、自身や子どものプール利用を見合わせる投稿が複数見られる。
コーチはプール用マスク使用し飛沫防止
「スポーツクラブメガロス」を運営する野村不動産ライフ&スポーツ(東京都中野区)は6月1日に公式サイトで「新型コロナウイルスに関する感染予防対策について」と題し、取り組みについて説明している。利用者・従業員ともに入館時に検温を実施し、発熱や風邪の症状、体調不良の場合は「入館見送り」となる。
取材に応じた同社営業推進部の担当者によると、2月29日の首相記者会見および3月1日付厚生労働省発表後から休業し、6月1日に営業を再開したものの会員数は減少した。プールエリアは24時間換気し、会話を極力控えるよう利用者に呼びかける。プールで歩いたり、踊ったりする「アクアプログラム」は定員制限し、1コースあたり10人以下で実施している。
「プールのコース数は各店違いますが、大体4コース~8コース程度です。コーチはプール用マスクを使用し、利用者には互いに一定距離を保ってもらいます。ウォーキングエリアやマッサージプールなど、顔が濡れないエリアはマスクを使用可能です」(担当者)