カス丸 はーい、ぼくカス丸きゃすう。先週のヴィクトリアマイルはアーモンドアイが4馬身差の圧勝で見事に復活したじぇい。カス丸は◎△△で3連単、ガジュマル爺も▲◎△で三連複、当てたきゃすう。今週は牝馬のクラシック2冠目、オークス(優駿牝馬、2020年5月24日、東京、芝2400メートル)だじぇい。1冠目の桜花賞を勝ったデアリングタクトが負けなしで2冠目達成なるかが焦点。爺が早速、本命◎にしてるじぇい。2冠は大丈夫きゃすう?
デアリングタクトの不安点とは
ガジュマル爺 大丈夫じゃ。桜花賞は、雨で重馬場という最悪の馬場状態を一頭だけ別次元の末脚で追い込んで勝ったんじゃ。底力は相当なもんじゃ。激走の疲れが、心配だったんじゃが、調教を見る限りは疲れは取れたと見られるわい。じゃが、オークスの舞台の東京コースが初めてなのと関西から関東まで初の輸送が控えておる。しかもキャリが3戦しかないという経験の浅さが不安材料なんじゃが、とにかく桜花賞の勝ちっぷりが強烈だったわい。そのときの2着が先々週のGI・NHKマイルカップ(東京・芝1600メートル)で2着に踏ん張った2歳女王のレシステンシアだったのじゃから価値があるというもんじゃ。懸念材料もレースが終わってみれば、なんだったのかと思わせてくれそうだわい。桜花賞&オークスの牝馬クラシック連覇となれば、先週に圧倒的なパフォーマンスを見せた最強牝馬のアーモンドアイ以来2年ぶり、15頭目。さらに無敗の2冠制覇となれば、じつに1957年のミスオンワード以来63年ぶり2頭目となるんじゃ。
カス丸 カスヨ姉さんの本命◎はクラヴァシュドールだよ。デアリングタクトに勝てるきゃすう?
カスヨ デアリングの不安な点は爺の言う通りね。桜花賞とオークスじゃ、距離も違うしコースも違う。求められるものがまったく違うわけだから、2冠はそう簡単じゃないわね。不安材料がいくつもあるんじゃ本命にはできないわ。それに比べると、クラヴァシュドールは、オークス向きなのよ。桜花賞で4着だったんだけど、レースの途中で進路が狭くなってしまいポジションを下げてしまったのが痛かったわね。最後は、追い込んだんだけど、あの道悪馬場では届かずじまいね。でも不利を受けながら、桜花賞最後の直線で上り3ハロン(最後の600メートル)が2位のタイムを出してるわけだからポテンシャルは高いのよね。この馬はね、2歳時に東京コースと関西からの輸送はサウジアラビアロイヤルカップで経験済みなの。そのレースで皐月賞2着のサリオスに食い下がる2着という成績を残したわ。ハーツクライ産駒だから距離が一気に延びても問題ないし、なにより今度は人気が落ちるだろうから格好の狙い目よ。
カス丸 今年は桜花賞組とは戦わずに別ルートで活躍してきた有力馬が目立つじぇい。カスヨさんの対抗〇リリーピュアハートもその一頭きゃすう。どこがいいの?
カスヨ リリーはね、オークスと相性の良い忘れな草賞(阪神、2000メートル)からのステップで、その忘れな草賞では1番人気に推されたわ。結果は3着なんだけど、その前のゆりかもめ賞で東京2400mを経験して勝っているのね。3歳のこの段階で2400メートルを走っている馬はそんなにいないわ。しかも、1着だったしね。いまの東京コースは高速馬場で先行することと内にいること。そうすればなかなか止まらないのよ。リリーも前で競馬ができるし、今の東京コースにはピッタリだわね。