クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレス・インターナショナル(東京都杉並区)は2020年5月20日、新型コロナウイルスの対応にあたる医療機関と医療従事者への支援として、食事と医療物資の提供を開始すると発表した。
同社が客に対して掲げる「Backing」(支援)を体現した取り組みとなる。
カード会員参加型で医療用マスクなど届ける
食事は、一般社団法人全日本・食学会と「弁当の底力」プロジェクトをパートナーに、東京・人形町の「今半」など人気レストランの料理人たちが手掛けた弁当が提供される。対象者は、東京都、大阪府、京都府などの病院に勤務する医療従事者が中心で、合計1万5000食の提供を予定している。
また、医療現場で不足している医療用マスク、防護服、フェイスシールドなどを、アメリカン・エキスプレスのポイント制度「メンバーシップ・リワード」の仕組みを活用して届ける。カード会員参加型のプログラムだ。「メンバーシップ・リワード」は、カード利用代金100円を1ポイントとして換算し、100円単位でポイントになる。
カード会員は、「最前線で活動されている医療従事者への医療物資の提供資金」として1口2000ポイントから支援できる。集まったポイントを通じて、アメリカン・エキスプレスが物資を購入し、医療現場へ提供する。
弁当と医療物資の提供に先駆けて、アメリカン・エキスプレス財団はNICUや小児医療センター等の医療機関に支援を行う団体などに、合計10万ドル(約1076万円)相当を寄付した。