ネコは感染しやすく、人間からうつる可能性
公益社団法人日本獣医師会は、2020年5月1日に動物の新型コロナウイルス感染について対応方法を発表した。ペットから人間への感染は報告されていないことを前提に、中国やドイツで実施された感染実験では、感染の受けやすさを意味する「感受性」について、ブタや鶏は非感受性であり、イヌについてもほとんど感受性がないとしている、と説明。しかし、ネコとフェレットは感受性が高く、ネコからネコへの感染が見られるとの報告があることなどを受け、以下のような対応を推奨するとしている。
まず、感染者と濃厚接触のあったペットが感染する可能性は否定できないことから、飼い主がしっかり感染予防に努めることが重要だとしている。また、人間からネコ、ネコからネコへの感染の可能性が考えられることから、ネコは外に放さず室内で飼育することが望ましいとのこと。
もし新型コロナウイルスに感染した飼い主と接触のあった動物に、何かしらの症状が見られた場合は、かかりつけの獣医師と電話で相談のうえ、獣医師の指示に従い動物病院で診察を受けるよう促している。