ベビーカーの製造などを手掛けるキュリオ(岐阜市)は、自社製造のフェイスシールド「CURIO Care」を、2020年4月17日よりオンライン上で販売開始した。
地場産業である繊維業の企業「支援」
新型コロナウイルスの感染拡大により、全国の医療施設などで個人用防護具が不足している現状から、製造を始めた。週1万個の量産体制を確立し、日本国内でデザイン、部材調達、製造、出荷を手掛ける。4月17日から自社ウェブサイトで、同23日からは岐阜名産販売株式会社のオンラインショップ(楽天市場)で、それぞれ販売している。
製造は、新型コロナウイルスの影響で自宅待機や休職している地元企業の作業員に製造を依頼し、雇用の安定・促進に貢献する。
J-CASTトレンドがキュリオ代表取締役の高橋陽介さんに取材すると、「岐阜は地場産業の一つに繊維業があり、特に婦人服が主力。しかし今は新型コロナウイルスの影響によって多くの百貨店やショッピングセンターが休業してしまい、衣服を売れない、仕入れていないという状況になっています。衣類を作っても出荷先がないため衣料品関係の工場も多くが休業に追い込まれ、そこで働く工員も休職を余儀なくされているのです」と説明。その上で、
「そうした休業中の工場の工員らにフェイスシールドの組立、梱包を依頼しています。材料の仕入れや制作もすべて地元の業者・工場で行い、地域経済への貢献度は非常に大きいとみています」
と話した。
価格は10枚入で8800円、100枚入で8万3600円(いずれも税・送料込)。