スマートフォン周辺機器などを製造販売するトリニティ(埼玉県新座市)は、原価をそのまま販売価格としたマスク、通称「原価マスク」を2020年4月27日より自社ウェブサイト上で販売開始した。
するとサイトにはマスクを求めてアクセスが集中し、あっという間に売り切れた。4月27日には、マスクの抽選販売を行ったシャープのサイトが同じように終日つながりにくくなる事態に。マスク購入をめぐってのユーザー殺到が続いた格好だ。
午前中に完売、サイトはつながりにくく
「原価マスク」は一箱50枚入りで価格は2176円(税込)、一枚あたり43円(同)の計算だ。発表資料によると、トリニティが自社製品の製造委託先としている中国企業に協力してもらったという。
2020年4月28には、ツイッター上で早くも「原価マスク」がトレンド入りした。同日午前の時点ですでに完売し、サイト自体もつながりにくい状態が続いた。トリニティは公式ツイッターで、
「原価マスクにつきまして、想定を超える反響をいただき、受注数が想定を上回りましたので、いったん受注を停止いたしました。再度マスクの手配をしておりますので、目処が付きましたら改めて受注再開とさせていただきます。ご不便をお掛けして申し訳ありません」
と説明。一方、購入できなかったユーザーからは、
「トリニティの原価マスクを購入しようと戦ってますが全然繋がらず...」 「トリニティのマスク、買えないまま受注が終わってしもうた・・・」
など嘆きの声があがった。