外に出られない、大切な人に会えない・・・。新型コロナウイルス感染拡大の影響で溜まるストレスや怒りの「ぶつけ先」がほしい人、状況が落ち着いたら、「瓦割り」でうっ憤を晴らしてはどうだろうか。
東京・浅草の瓦割り専門店「瓦割りカワラナ」が2020年4月11日から販売している「瓦割りオコロナ(怒)特別プラン」は、店舗で10枚の瓦割りにチャレンジできるチケットだ。「現在、抱えている気持ちを、いつか瓦にぶつける」という"ご褒美"として、今の苦境を乗り越えてほしいという思いが、店側にはある。
今はしんどいけど未来で絶対「怒ろうな」
瓦割りカワラナは4月8日から休業している。収入は減り、ゴールデンウイークが明けたらいきなり新型コロナウイルスが収束するとも思えない状況だ。
「そうした中でも『楽しく暮らす人を増やす』という、社としての目標を体現したかった。『今のしんどさを絶対、未来で瓦に叩きつけて発散してやる!』という目的を提供することで、日々を少しでも明るく送るための手助けができれば」
J-CASTトレンドの取材に、「瓦割りカワラナ」代表の川口民夫さんはサービス誕生の背景をこう明かした。「怒ろうな」に掛けて名付けた「瓦割りオコロナ(怒)特別プラン」は税込・送料別で3567円。価格も「コロナ(567)」をもじった設定で、通常販売している「瓦割り10枚券」3900円より安い。また通常のチケット期限は半年だが、同プランは1年間有効。ただ「コロナ収束のめどが立たないため、期限は状況に応じて猶予などの対応を取る」。
同プランは、数人で分けて使うこともできる。川口氏は「サプライズギフトとして小ネタ的に使ってもらうことで、ちょっとした『救い』になれば」とも期待する。
「娯楽は『不要不急』の区分で、瓦割りも生活にゆとりがあるからこそできることです。でも楽しいことや娯楽は『生きよう』という前向きなマインドに繋がると思う。できる限りのことで、みんなが今を生き抜くための後押しをしたい」