シャープは2020年4月21日、特設サイトでマスクの販売を開始した。ひとり1箱のみ、購入後3日間は買えないルールで税抜・送料別で50枚2980円だ。マスク品薄が続く中、消費者の期待は大きい。
同社公式ツイッターが4月20日、マスクの発売について伝えると感謝と歓迎のリプライが殺到。中には、およそ「不織布マスク」とは関係ない、でもシャープに聞いてみたそうな"珍問"も数多く見られ、リプライ欄は「大喜利」状態だ。
「世界の亀山モデル」ならぬ「三重の多気モデル」
「これはBluetooth対応ですか?」
「録画機能はついていますか?」
「プラズマクラスター付きですか!?」
実際にシャープアカウントに寄せられた質問だ。電機メーカー相手だからこその「おふざけ」に、ツイッター担当者はユニークに受け答えしている。例えば前述の質問に対しては、それぞれこう切り返した。
「対応したところでなにをする気だい?」
「マスクに録画機能いる?」
「ついてればいいなとは思います」
「5Gには対応してますか?」と聞く人もいる。すると担当者はシャープ「AQUOS R5G」の商品サイトのリンクを張って、「5Gに対応してるのはこれだけ」と巧みに対応。また「HDMI端子は付いていますか?」という人には「なにをそんなに高画質で見たいのか、マスクで」と逆質問している。
そのほかシャープの液晶テレビ「AQUOS」が一時期、製造工場の地名を冠して「亀山ブランド」を打ち出していたことから「世界の亀山モデル?」と尋ねる人には「三重の多気モデルです」。今回、マスクを製造しているのが三重県の多気工場であるためだ。
「サーバーはできるかぎり頑張ります」と意気込んだが
手に入れられるのかと不安を感じているユーザーから、
「【質問1】サーバーにアクセスが集中して買える気がしないのですが大丈夫でしょうか?
【質問2】転売目的の買占めが横行して買える気がしないのですが対策はしてくれるのでしょうか?
と真剣な問い合わせが寄せられると、担当者は「転売はひとり一箱、3日間再購入不可 同一人物の複数購入がわかった場合はこちらでキャンセルします」と説明したうえで
「サーバーはできるかぎり頑張ります」
と意気込んだ。
ただ、マスクへの期待は担当者の予想をはるかに上回ったようで、4月21日朝10時以降サーバーがダウン。13時30分現在、ウェブページには「ただ今、アクセスが集中しており、販売サイトにつながりにくい状態が続いております。お時間をおいて再度お試しください。ご迷惑をお掛けいたしますことをお詫び申し上げます」と掲出されている。