「マスクで耳が痛くならないように助けてくれるけど絶対絶命なネコフック」が誕生した。
木製で、ネコの後ろ姿がモチーフになっており、マスクに付ければまるで頭にしがみついているかのように見えツイッターで話題だ。J-CASTトレンドは製作者に取材した。
かわいい雑貨が日々の潤いに
このなんともかわいらしいマスクフックを製作したのは、夫婦でオリジナルボードゲームや雑貨を創作するサークル「ノスゲム」の北やすよさんだ。きっかけは、新型コロナウイルスの影響で予定していたボードゲームのイベントや、東京・銀座で開催予定だった個展や講習会が相次いで中止になったこと。創作活動は停止し、かわりに手作りマスクを毎日縫っていたという。
北さんはサークル内で、木材などに絵や柄を施す「ウッドバーニング」を担当している。しかし、日頃製作していた木製雑貨から距離を置き、ひたすらマスクを作る日々。何だかユーモアが足りない、見た人が楽しくなれる「ウッドバーニングのかわいい雑貨が日々の潤いに必要なのではないか」という思いが募っていった。そんな中、
「マスクつけ過ぎて耳が痛いと言う話を聞いて、マスクフックを思いついたんです」
ひらめいてから2時間ほどで完成させ、すぐにツイッターに投稿したとのこと。
ネコをモチーフにした理由は、ネコがこたつを囲んでボードゲームをしているグッズが人気だったからだという。
誰もが癒しを欲している
2020年4月14日にツイッターに猫フックの画像を投稿すると、たちまち拡散され、4月20日現在でツイートには3万件以上の「いいね」が付いている。
投稿時は「ちょっと笑えるようなかわいいグッズで仲良しのフォロワーの話題になれば良いな、ぐらいの軽い気持ちでした」。ここまでの反響は予想外だったそうだ。「正直今までにないぐらいバズってしまって、通知が止まらず恐ろしくて震えていました」と北さん。しかしそれと同時に、こう思った。
「皆さんこの異常事態の中で『癒し』を必要としているんだなと感じました」
商品化の予定については、「皆さんから『欲しい』という声を頂いて、できれば量産したいなと考えています」。そのためには強度や使いやすさなど、改良点があるそうだが、近いうちに街で頭にしがみついた「絶体絶命のネコ」を見かける日が来るかもしれない。