新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、在宅勤務をする人が増えている。会社勤めの人は、生活のリズムが変わり体調に変化が出ていないだろうか。
J-CASTトレンドでは、2020年4月14日から16日にかけて、在宅勤務をしている人に調査した。通勤電車の利用やオフィスで業務を行うという行為が、心身に影響を及ぼしている様子がうかがえた。
ストレス減った、でも元気出ないしだらける
まず、J-CASTトレンド公式ツイッターで行ったアンケート調査の結果だ。10人中8人が、在宅勤務に切り替えてから体調が悪くなった、と回答した。
「会社でみんなで話している方が元気が出ます・・。家で一人だと精神的にきついですね」「仕事がはかどらないのとみんな閉塞感でイライラしていて...」と、メンタル面でのマイナスや、「おやつの頻度が増し太って体が重くなった」と体重増を挙げるユーザーが多かった。
「体調、精神面ともに、明らかに良好です」と回答した人は「考えられる原因として、睡眠時間が増え、ストレスが減ったことが大きい」。また「肩凝りの症状が減りました」とのコメントも寄せられた。
次に、9人に直接取材したところ、6人が「体調が良くなった」と答えた。うち4人は、理由として「睡眠時間が増えたこと」を挙げた。ある女性は「カバンを持ち歩かずに済むからか、頭痛が少し減った」と明かした。その他、「外出しないためコロナへの不安といったストレスが軽減している」、「化粧をしないため、肌の調子も良くなった」などの意見が出た。
一方で、「疲れの感じ方が変わって『だらけ疲れ』が出てきた」「明らかに運動量が落ちているので、足腰がだるい」とネガティブな答えもあった。
通勤電車乗らず体は楽になったけど
普段長時間通勤している4人の会社員に、体調面について詳しく取材した。
千葉県から片道1時間かけて通勤する人は、在宅勤務で体調が良くなった、と回答。花粉症のため在宅だと症状が和らぐとのことだ。
同じく、通勤片道の1時間の女性は「どちらかと言えば良くなった」。理由はこうだ。
「通勤するときは電車で立ちっぱなしだったが、在宅勤務では足のしんどさがゼロになった。また、朝時間に追われるストレスがない」
片道1時間20分かけ通勤する女性は、体調が悪化したそうだ。花粉症は軽減されたが、小さな子どもがいるため、面倒を見ながら「隙あらば仕事をする」状態が続いているという。「早朝や夜も仕事をする時間が増えて、座っている時間が確実に長くなりました。おかげで肩こり、頭痛がひどくなりました」。
千葉県から片道2時間半かけて通勤する女性は、在宅勤務になり「気持ちの面ではだいぶ楽です」と話した。空いた時間を活用して、ランニングや筋トレなどを行っているため、「コロナ太り」もしていない。一方で、生活習慣が乱れ、夜遅くまで寝られないこともある、とした。