台所用洗剤が新型コロナ消毒に有効か 不足するアルコール消毒液の代替へ期待

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   台所用洗剤が、新型コロナウイルスの消毒に有効な可能性がある――。

   経済産業省は2020年4月15日、アルコール消毒液の代わりに、台所用洗剤の成分である界面活性剤などを用いた消毒方法の新型コロナウイルスに対する有効性評価を、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)に要請、実施すると発表した。

  • アルコール消毒液不足のなか、台所用洗剤が「救世主」となるか(画像はイメージ)
    アルコール消毒液不足のなか、台所用洗剤が「救世主」となるか(画像はイメージ)
  • アルコール消毒液不足のなか、台所用洗剤が「救世主」となるか(画像はイメージ)

台所用洗剤「供給力あり、優先的に検証を」

   NITEは「新型コロナウイルスに対する代替消毒方法の有効性評価に関する検討委員会」(以下、検討委員会)を設置。NITEの発表資料によると、4月15日に開かれた検討委員会は文献調査の結果、「界面活性剤は、『エンベロープ』と呼ばれるウイルスの感染に重要な役割を持つ物質(新型コロナウイルスもこの物質を有するウイルスである)を破壊することによる抗ウイルス効果が、論文等で広く支持されている」とした。

   また、「2003年にSARSウイルス感染が発生した際、国立感染症研究所感染症情報センターより公開された『SARSに関する消毒(三訂版)2003年12月』において、台所用合成洗剤の有効性が示され、家庭等での消毒方法の選択肢として示されている」と前例を示した。

   これらから検討委員会は、「界面活性剤は供給力もあり、新型コロナウイルスに有効である可能性があるため、優先的に検証をすべきではないか」と評価した。

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