「換気」の必要性を理解してもらうことから
神奈川の障害者福祉施設に勤務する女性は、施設利用者が働く喫茶店や館内の食堂といった共用スペースを、9時から16時すぎまで換気し続けていると語る。利用者の作業開始から退勤するまでだ。新型コロナウイルス流行前は、換気するのは喫茶店内が焦げ臭くなったり、漂白剤を使ったりした時程度だったが、昨今の情勢を受けて『作業場や館内の換気をしてください』と上層部から呼びかけがあった。
「施設には知的障害を持つ利用者が来ています。窓などは閉じた状態が通常ですので、説明なしに開けたままにしていると『寒い』、『閉めないの?』と言う人もいます。いつもと違うので『なんで開いてるの?閉めたほうがいいんじゃない?』と思ってのことだと思います」
「今はウイルスが流行っていて大変だ」、「怖いらしい」と何となく認識し、漠然とした不安を感じている利用者もいる。感染しないためには手洗いやうがい、換気が必要だということをわかりやすく説明して理解を求めたうえで、常時換気に努めていると話した。