岩手県一関市「手作りマスク」買い取り 市民へ無料配布「感染予防の意識高めて」

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   岩手県一関市は、市民が手作りしたマスクを市が買い取り、それを市民に無料配布する「みんなのマスクプロジェクト」を実施している。

   新型コロナウイルスの感染拡大によってマスクが入手困難な状況にあるための措置。J-CASTトレンドは一関市に、この取り組みについて取材した。

  • 岩手県一関市で市民に手作りマスクを無料配布(画像はイメージ)
    岩手県一関市で市民に手作りマスクを無料配布(画像はイメージ)
  • 岩手県一関市で市民に手作りマスクを無料配布(画像はイメージ)

150枚以上持ち込んだ人も

   マスクの買い取りは、2020年4月7日から始まった。作ったマスクを一関保健センターの健康づくり課、または市内に7か所ある各支所の保健福祉課へ持ち込むと1枚150円(税込)で買い取ってもらえる。手作りマスクの仕様は一関市の公式サイトに掲載されており、9(縦)×17(横)センチ程度の大きさで4段折りのプリーツタイプ、大人用を想定している。未使用のガーゼ、手拭いなどの綿素材を2枚以上重ね、耳に掛ける部分はゴムでもヒモでもよく、色と柄は問わない。

   取材にこたえた一関保健センター健康づくり課の担当者によると、4月の上旬、市対策委員会でマスク不足の話題が挙がった際に「何かできることはないか」と話し合い、プロジェクトがスタートした。

「マスク不足の解消が目的ではありませんが、あくまで市民の皆様の『咳エチケットの補助』になればと考え、始めました」

   手作りで布製ということもあり、ウイルスをしっかり予防する効果はないが、手作りマスクの使用を通じて感染予防への意識を高めてもらいたいと話す。

   市では20年4月13日までに48件、767枚ほどのマスクを買い取った。持ち込むのは女性が多く、年代は幅広い。多い人ではひとりで150枚以上持ち込んだそうだ。買い取り対象となるのは大人用のマスクのみだが、中には「寄付」として子ども用の手作りマスクを持ち込んだ人もいたとのこと。

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