「アルコール濃度高い酒で消毒」家庭では推奨せず 「高濃度エタノール」は医療機関優先

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   厚生労働省が2020年4月13日、アルコール濃度が高い酒を消毒液の代わりに使用することを特例として認めるとした。J-CASTトレンドが4月13日付記事「『アルコール高濃度の酒』消毒液の代わりに認める 厚生労働省『医療機関向け』特例措置」で、主に医療機関における消毒液の不足を解消するための措置だと報じたとおりだ。

   一般家庭でも現在、アルコール消毒液が手に入らない状況が続く。J-CASTトレンドは4月14日厚労省に取材し、アルコール高濃度の酒を家庭における手指消毒に用いることは可能か尋ねた。

  • 「これまで通り、せっけんによる手洗いを」
    「これまで通り、せっけんによる手洗いを」
  • 「これまで通り、せっけんによる手洗いを」

「これまで通り、せっけんによる手洗いを」

「お酒を用いた手指の消毒は一般家庭で『物理的にできないこと』ではありませんが、含有成分によっては何が起こるかわかりませんので、推奨しません。これまで通り、せっけんによる手洗いを行っていただきたい」

   厚労省の担当者は、こう回答した。一般家庭における消毒に「高濃度エタノール製品」を用いる必要はないとの見解だ。アルコール消毒液やその代わりとなる高濃度エタノール製品が、注射一本にもエタノール消毒をしなければならない医療機関へ優先的に回るようにすることが求められる。

   4月10日に日本病院会へ向けて厚労省が出した通達「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品の使用について(改定)」によると「手指消毒用エタノールの供給が不足していることから、医療機関等において、やむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替品として用いることは差し支えない」。

   ここにおける「やむを得ない場合」とは。厚労省担当者は、医療機関において「手指消毒用エタノール」の在庫が底を尽きた時ではなく「在庫が少なくなってきて、入荷のめども立たないという場合などを指す」と説明した。

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