誰でも寺の僧侶にオンライン相談できるサービス、「お寺で相談の窓口」の個人向けサービスが、2020年4月13日にスタートした。
寺院に関するインターネットサイトの企画・運営を手掛けるAVENIL(北海道札幌市)と、なか道(東京都台東区)、HRデータラボ(東京都新宿区)が共同で手掛けた。
米国でMBA取得した住職も「相談員」
「お寺で相談の窓口」は、日常の仕事などでストレスを抱えた人の相談先としてお寺を紹介する事業。本来は企業単位で契約する事業のため、一般の人には広く告知していなかったが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大により様々なストレスが民間に広がる現状を受けて、個人向けの出張版を緊急開設したという。
宗教宗派による縛りなどはなく、誰でも気軽にオンライン上で相談ができる。言語は日本語のみ。生活環境の変化によるストレス、外出自粛疲れなど新型コロナウイルスに関する悩みはもちろん、子育てや職場での人間関係に関する不安など、現代社会が抱える様々な内容を受け付けている。
相談を受け付ける僧侶は、個性豊かだ。ひとりは、米国の大学でMBA(経営学修士)を取得し、現地で社会人経験を積んだのちに帰国、住職となった。この僧侶は、ビジネスに関する不安や悩みの相談に応じてくれることもあるという。
J-CASTトレンドがHRデータラボに電話取材すると、代表の三宅朝広(ともひろ)さんは「現代の日本ではかつてのように悩み事をお坊さんに相談するという習慣は薄れてきており、今ではほとんど見られない」。しかし、「新型コロナウイルスにより様々な不安やストレスが蔓延している現状を鑑みると、これを機にお寺への相談者も増えていくと思う」と話した。
詳細は、「【個人向け】お寺で相談の窓口」まで。
料金は、相談者が相談後に決める。なお発表資料には「目安2000円~」と書かれている。